ドローンのバッテリーの種類
①【リチウムポリマーバッテリー】…通称、リポバッテリー。
・【メモリー効果】が無い。
・出力できる電流がとても大きい。(エネルギー密度が高い)
・軽量である。
・電解質に可燃性の液体を使用 ⇒ 発火や爆発の危険。
・【過放電】や【過充電】に弱い。
・自ら発火したり、充電できなくなってしまう現象が発生。
②【ニッケル水素バッテリー】…
・【メモリー効果】がある。
・乾電池に近い機動力・安全・コスト安である。
③【リチウムフェライトバッテリー】…
・発火する危険性は無なく安全。
・【メモリー効果】も無い。
・リポバッテリーと比較すると出力が弱い。
・高価
④【ニッケルカドミウムバッテリー】…
・【メモリー効果】がある。
・耐久性が高い。
・カドミウムが人体に有害である。
リポバッテリーの性能表示
① リポバッテリーは、【セル】という単位で製造されている。
② リポバッテリーのセル1個は、【起電力】(バッテリーが発生する電圧)が、3.7V(ボルト)で、【1S】と表示する。
例)3Sのリポバッテリー … 3つのセルの組み合わせで、起電力は11.1Vとなる。
③ リポバッテリーを含む【充電池】は、その容量を【mAh】(ミリアンペア時)という単位で表す。
例)容量が3000mAhと表記 ⇒ 3000mAの電流を1時間、安定して流せる。
④ 一度に流せる電流値を【放電能力】と言い、【C】(キャパシティ)という単位で表示します。
例)3000mAhのバッテリーで4[C]と表示 ⇒ 3000mAh×4[C] =12000[mA](12[A])の電流を出力できる能力を持っている。
ただし、4[C]の電流を取り出し続けるので、そのバッテリーは、1/4時間(15分)で、充電を使い切ることとなります。
リポバッテリーの出力の特性
リポバッテリーは、高電流を安定して出力できますが、3.4V~3.3V付近から急激に出力が弱まる。
ドローンの教科書 標準テキスト – 無人航空従事者試験(ドローン検定)3級4級対応 改正航空法・完全対応版 (ドローン検定協会)